開催概要
日本は、世界有数の鉱物王国。小さな島の直下に4枚のプレートがひしめきあうこの国は、石炭をはじめ、金、銀、銅、鉄鉱、亜鉛、クロム、石灰、水晶など、各地でさまざまな鉱物が産出され、1970年代には全国に1400を超える鉱山がありました。
クロム鉱山として栄えた若松鉱山は、選鉱場と呼ばれる巨大工場と機械群が今も遺されており、多くの廃墟マニアが訪れる探索スポットとなっています。それと同時に、鉱石の精製プロセスを学ぶことができる産業遺産として高い価値を持ち、地域団体によって活用が模索されています。若松鉱山跡の活用を検討するにあたり、シンポジウムでは鉱山に関わるさまざまな専門家をお迎えし、廃墟の持つ景観的“価値”と“可能性”について一緒に考えていく機会とします。
また、若松鉱山跡を特別に公開する見学会と、鉱山写真展を同時開催いたします。
- ※見学会に参加の方は、アンケートにご協力をお願いいたします。
- ※本事業は、令和5年度 観光庁 インバウンドの地方誘客や消費拡大に向けた観光コンテンツ造成支援事業の予算を活用して実施します。
廃墟景観シンポジウム
神戸の「旧摩耶観光ホテル」が国登録有形文化財に登録されたことを受け、2022年11月に神戸で開催された「廃墟景観シンポジウム」。人気写真家・佐藤 健寿氏も登壇し、200名を超える産業遺産・廃墟ファンが来場(オンライン配信は130名が視聴)。「廃墟景観」の魅力と今後の保存・活用について、地元・ファン・研究者など、さまざまな専門的立場から意見が交わされました。
そして今年、Vol.2のテーマは「鉱山」。「若松鉱山」が山中に残る、鳥取県の日南町に全国から鉱山関係者が集結し意見を交わします。
タイトル | 廃墟景観シンポジウム Vol.2 ~若松鉱山の過去・現在・未来~ |
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開催日 | 2023年10月22日(日)13時半 |
場所 | 鳥取県日南町 多里地域振興センター [MAP] 鳥取県日野郡日南町多里826 ※駐車場有り |
参加費 | シンポジウム(会場参加):1,000円 シンポジウム(オンライン参加):500円 シンポジウム(会場参加)+特別見学会:2,000円 |
PROGRAM
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オープニングトーク
「廃墟景観から見た鉱山跡地」登壇者:関口 勇(ワンダーJAPON 編集長)、栗原 亨(廃墟探検家) ▼ 詳細を見る
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第一部
「若松鉱山が持つ廃墟景観的価値」登壇者:よごれん(TEAM酷道主宰)、前畑 温子(産業遺産写真家)、小西 伸彦(産業遺産学会理事長)、古川 則仁(多里の鉱山を語り継ぐ会)、桑野 和之(ファシリテーター) ▼ 詳細を見る
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第二部
「鉱山跡の活用は過去、現在、未来を繋ぐのか」登壇者:佐藤 真奈美(一般社団法人清水沢プロジェクト代表理事)、堀口 一彦(持倉鉱山遺構を護る会)、武部 将治(土橋鉱山株式会社代表取締役)、小島 健一(見学家)、前畑 洋平(ファシリテーター) ▼ 詳細を見る
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第三部
「トークディスカッション・質疑応答」
- ※敬称略
※登壇者については、追加・変更の可能性があります
オープニングトーク
「廃墟景観から見た鉱山跡地」
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2005年に廃墟・産業遺産・工場・珍スポットなどを紹介する『ワンダーJAPAN』(三才ブックス)を創刊し、2012年の20号まで編集長を務める。『廃線跡の記録』、『産業遺産の記録』、『池島全景』、『バイコヌール宇宙基地の廃墟』なども担当。2020年に『ワンダーJAPON』(スタンダーズ)を創刊(復刊)し現在7号まで刊行中。
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30年以上にわたり約1500箇所の廃墟を巡る。 近年はテクニカルダイバーの資格を取得し、海中の廃墟である沈船を30隻以上探索。著書に『廃墟の歩き方』シリーズ、『樹海の歩き方』、『新・廃墟の歩き方』、『廃墟紀行』、『ウソかマコトか!?恐怖の樹海都市伝説』、共著に『日本の廃墟』、『ニッポン地下観光ガイド』、『実話怪談 樹海村』、『実話怪談 牛首村』がある。
第一部
「若松鉱山が持つ廃墟景観的価値」
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工業薬品メーカーに勤務する傍ら、25年前から酷道や廃墟の愛好家として全国を巡っている。CBCテレビ「道との遭遇」に出演するほか「文春オンライン」などに連載中。著書に『酷道大百科』、『封印された日本の秘境』などがある。
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写真を通して産業遺産の魅力を伝えるべく、全国を旅している。2014年にはCanonギャラリーで写真展を開催。産業遺産ツアーではガイドも務める。「新日本風土記」「ラジオ深夜便」など、メディアにも多数出演。著書に『女子的産業遺産探検』、『ぐるっと探検産業遺産』がある。※同時開催の「鉱山写真展」にも出展。
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岡山県総社市生まれ。香川大経済学部卒。専門は産業考古学と鉄道史学。現在は就実大学人文科学部総合歴史学科特任教授、産業遺産情報センター主任研究員、鉄道記念物評価選定委員、倉敷市文化財保護審議会委員、産業遺産学会理事長。
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多里の鉱山を語り継ぐ会 事務局
古川 則仁
[Norihito Furukawa]「働いたら負けかなと思ってる」の人より先に、働いたら負けと思ってた元ニート。35歳で負けて故郷の役場に就職。そこで出会った実質会員1人の若松鉱山保存会「多里の鉱山を語り継ぐ会」の会長から、鉱山のことを色々と相談されているうちに、いつしか2人目の会員に。縁あって今は多里の空き家を譲り受けて住んでいる。
「働いたら負けかなと思ってる」の人より先に、働いたら負けと思ってた元ニート。35歳で負けて故郷の役場に就職。そこで出会った実質会員1人の若松鉱山保存会「多里の鉱山を語り継ぐ会」の会長から、鉱山のことを色々と相談されているうちに、いつしか2人目の会員に。縁あって今は多里の空き家を譲り受けて住んでいる。
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小さい頃からぼんやりと廃線・廃駅に惹かれていたが、20年ほど前、北海道で見たタウシュベツ川橋梁の美しさに衝撃を受け、一気に廃墟や古い建造物にハマる。 もとはテレビ番組のディレクターで、今はクリーク・アンド・リバー社で企画やコンテンツプロデューサーをしている。廃墟好き、街歩き好きとして、今回のシンポジウム企画に大きく関わることができたことに感謝している。
第二部
「鉱山跡の活用は過去、現在、
未来を繋ぐのか」
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大分県別府市出身。就職を機に北海道へ。2008年からNPOなどで炭鉱遺産を活用したまちづくりに携わる。2016年、夕張市で一般社団法人設立。地域固有の歴史や文化を糧に、現在と未来の市民、それに関わる人々が誇りを持てる地域を目指す。2021年より北海道新聞コラム『朝の食卓』を執筆。2つの町内会の顧問でもある。
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大学では水産学を学び、海水利用を専門とするエンジニアリング会社に就職。財団法人海洋生物環境研究所などに出向。青年海外協力隊でベネズエラ赴任を経て会津に移住し、山都地区でグリーン・ツーリズム推進に携わる。前職の阿賀町地域おこし協力隊での活動の一環で持倉鉱山のイベントを企画するようになってから、どんどん産業遺産や廃墟にハマっていくことに。
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岡山県出身。東京で会社員をしながら廃墟写真の同人誌を制作。コミックマーケットなどで頒布していたが、実家の鉱山を継ぐため帰郷。2013年より土橋鉱山株式会社の代表取締役に就任。毎日、地下坑道に入り現場の指揮にあたりつつ同人活動も継続中。現在は昭和の風景を集めた写真集『昭和街道』シリーズを刊行中。
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2000年代初頭のSNS黎明期から、SNSを利用して大人同士で工場や研究施設、工事現場などを見学をするいわゆる「大人の社会科見学」を実施。社会科見学や地下施設などの本を数冊出版後、その影響力を地域おこしに使えないかと思い、2011年から3年間、炭鉱の島「池島」で地域おこし協力隊として活動。
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産業遺産コーディネーターとして、産業遺産の保存・活用に携わる。内閣府地域活性化伝道師、総務省地域力創造アドバイザー、兵庫県ヘリテージマネージャー。単著『産業遺産JAPAN』、共著『幻想と異世界への扉 産業遺産』、監修『産業遺産の記録』がある。
【同時開催】
鉱山写真展(Saho、前畑 温子)
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廃墟や近代建築、一風変わった風景を撮影している。2014年、幼少期に訪れた奈良ドリームランドが廃墟化していることを知り廃墟探索を始める。以来、廃墟の魅力に取り憑かれ国内外問わず、興味を引かれる場所にはどこへでも足を運びその記録をSNSで発信している。
【同時開催】
若松鉱山特別見学会
通常非公開となっている鉱山遺構群をガイド付きでめぐる特別見学会を開催。操業時のままの機械が残る巨大選鉱場や、鉱山事務所、トロッコ軌道などを探検します。 ※特別見学会のみの参加は出来ません。
開催日 | 2023年10月22日(日) |
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時間 | 全4回:9時半、10時、10時半、11時(各1時間) ※内容は同じです。 |
集合場所 | 鳥取県日南町 多里地域振興センター [MAP] 鳥取県日野郡日南町多里826 ※駐車場有り |
参加費 | シンポジウム+特別見学会 2,000円 |
見学内容 | ガイド付き 60分 ※ヘルメット、長靴、軍手は貸し出しいたします。 |
見学先 | 多里地域振興センター集合 ⇒ 送迎車で鉱山前へ(下車後徒歩5分) ⇒ 沈殿池 ⇒ 機械選鉱場 ⇒ ベルコン ⇒ 破砕場 ⇒ 工作所・コンプレッサー室 ⇒ 送迎車で多里地域振興センターへ |
注意事項 |
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お問い合わせ | 特定非営利活動法人J-heritage 担当:前畑 Phone:080-7173-5245 Mail:jheri.info@gmail.com |
チラシデータ | シンポジウムのチラシデータはこちら【PDF】 |
- 主催:特定非営利活動法人J-heritage
- 共催:多里の鉱山を語り継ぐ会、産業遺産学会
- 協力:日南町
- 運営:株式会社クリーク・アンド・リバー社
- コーディネーター:Saho